「東御廻り」とは、創造神「アマミキヨ」が二ライカナイから渡来して住みついたと伝えられる霊地を巡拝する行事です。
古来より、沖縄では太陽の昇る東方のことを「あがり」と呼び、理想郷「二ライカナイ」のある聖なる方角と考えられていました。首里城を中心として、太陽が昇る東方(あがりかた)、または東四間切(あがりゆまじり)というところから、知念・玉城の拝所巡礼を「東御廻り」と称したそうです。その起源は国王の巡礼といわれ、王国の繁栄と五穀豊穣を祈願する行事として始められたと伝えられています。
現在伝えられている「東御廻り」のコースは、琉球王国が国家的祭祀ルートとして指定したものです。最近では心とからだを癒すためのレクエーションを兼ねた神拝行事として「東御廻り」をする人が増えているそうです。
≪東御廻いの順路≫
1.園比屋武御嶽(すぬひゃんうたき) : 那覇市(首里城前)
2.御殿山(うどぅんやま) : 与那原町
3.親川(うぇーがー・えーがー) : 与那原町
4.場天御嶽(ばてんうたき) : 南城市佐敷
5.佐敷グスク(さしきぐすく) : 南城市佐敷
6.テダ御川(てだうっかー) : 南城市知念
7.斎場御嶽(せーふぁうたき) : 南城市知念
8.知念グスク(ちねんぐすく) : 南城市知念
9.知念大川(ちねんうっかー) : 南城市知念(知念グスクの西側)
10.受水走水(うきんじゅはいんじゅ) : 南城市玉城
11.ヤハラヅカサ : 南城市玉城
12.浜川御嶽(はまがーうたき) : 南城市玉城
13.ミントングスク : 南城市玉城(個人の所有地内にあります)
14.玉城グスク(たまぐすくぐすく) : 南城市玉城