斎場御嶽は、沖縄開闢神(りゅうきゅうかいびゃくしん)の「アマミキヨ」が作ったとされる国はじめの七御嶽の一つで、沖縄本島における最高の聖地です。
今では男女に関係なく入ることができますが、かつて琉球の御嶽はその全てが男子禁制で、斎場御嶽では庶民は入口の「御門口(うじょうぐち)」を越えて進入することは許されず、国王であっても御門口より先に入るには袂の合わせを女装に改める必要があったといいます。
御門口(うじょーぐち)
駐車場に車を止め、御門口を通って御嶽の中に入って行きますが、地面が沖縄でよく見られる石畳になっていて、滑りやすく歩きにくいですのでヒールやサンダルは避け、スニーカー等の歩きやすい靴で行くのがオススメです。
しばらく石畳を歩くと、岩場の下に祭壇が設けられた場所にたどり着きます。ここが「大庫理(うふぐーい)」と呼ばれ、琉球の最高位神女である「聞得大君(きこえおおぎみ)」の即位の儀式が行なわれたとされる拝所になります。
大庫理(うふぐーい)と寄満(ゆいんち)
更に先に進むと道は二手に分かれ、左へ行くと「寄満(ゆいんち)」という拝所に着きます。頭上からは巨大な鍾乳石が垂れ下がっており、自然の大きな力を感じさせてくれます。なお、寄満という言葉には、「宝物や幸せの寄り満ちる所」という意味があると考えられているそうです。
分岐まで戻り右方向に歩いて行くと、斎場御嶽のシンボルである聖域、「三庫理(さんぐーい)」に到着します。
三庫裏(さんぐーい)
半三角形の洞門の奥の光が射し込んでおり、大自然の荘厳さと偉大さを感じさせてくれます。
この洞門をくぐり抜けた中には「京のはな(チョウノハナ)」という拝所と、「久高遙拝所(くだかようはいじょ)」があります。
京のはな(チョウノハナ)と久高遙拝所(くだかようはいじょ)
よくこのような巨大な造形物が自然にできたなぁ・・・というのが正直な感想です。大自然のパワーというものは人智を超えたところにあるんですね。