玉城城跡(たまぐすく)・天つぎあまつぎの御嶽

玉城城跡は別名「アマツヅグスク」とも呼ばれ、琉球開闢神「アマミキヨ」が築いた、沖縄でもっとも古い時期のグスクだといわれています。

また、東御廻りの巡拝地の一つであり、城跡内にある「天つぎあまつぎの御嶽」は、琉球七御嶽の一つでもあります。

玉城城跡の石碑 玉城城跡の案内板
玉城城跡の石碑と案内板。

この城は、別名アマヅツ城とも称され、築城年代や歴代の城主についてはさだかではない。『島尻郡誌』では、「アマミキヨが築いた城であるとの伝説があって、城主はアマミキヨの子孫即ち、天孫子であったと伝う」と記述している。 城跡は、一の郭、二の郭、三の郭の三つの郭からなる段階状の山城で天然の要害の地に築かれている。城壁は一の郭のみよく原型をとどめていて、二の郭と三の郭の城壁は、戦後、米軍基地建設の骨材用として持ち去られ、現在根石がかろうじて残っているにすぎない。一の郭は、東北東に自然岩をくり抜いた城門を構え、城内には「天つぎあまつぎの御嶽」(神名「アガル御イベ、ツレル御イベ)が祀られている。

駐車場前の広場 林の中の道を進みます。
駐車場前の広場を抜け林の中の道を進みます。

だんだん道が悪くなってきます。 途中には拝所もあります。
だんだん道が悪くなってきます。道の途中には拝所もあります。

悪路&急坂を抜けていくと・・・。
終いにはこんな悪路&急坂が待ち構えています。この山道を抜けると、

岩盤をくり抜いて作られた本丸門。
岩盤をくり抜いて作られた本丸門が出迎えてくれます。

この本丸門は、あがるい(東北東)に向けて口を開いており、ニライカナイに通じるとされています。冬至と夏至の日には太陽の光がまっすぐ差し込み、幻想的な光景が広がるそうです。

天つぎあまつぎの御嶽
本丸門を入ると、正面に天つぎあまつぎの御嶽(雨粒天次御嶽)があります。琉球国由来記によると、神名を「アガル御イベツレル御イベ」といい、特に干ばつの際は国王自ら雨乞いの儀式を行ったと記されています。

拝所 拝所
天つぎあまつぎの御嶽以外にも拝所が数か所あり、玉城城跡全体が巨大な聖地になっているようです。個人的な感想ですが、自然の美しさと荒々しさが味わえる一番印象的なグスクでした。

なお、今までの写真を見ていただけるとわかると思いますが、足元は相当悪いので、スニーカーなど歩きやすい靴で行くことをオススメします。

玉城城跡の地図

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