首里城跡(御庭~正殿)

奉神門をくぐると、いよいよ首里城の正殿が見えてきます。奉神門より前の記事はこちら⇒首里城跡(守礼門~奉神門)

首里城正殿は琉球王国最大の木造建築で、その装飾は絢爛豪華です。随所に配置される龍は国王の象徴とされ、大龍柱(だいりゅうちゅう)と呼ばれる一対の見事な石柱や屋根上の棟飾り、唐破風(からはふ)などに33体棲んで(施されて)います。

御庭から正殿を見上げる 正殿
御庭と正殿(左側は修復中)

御庭で催事が行われている様子の模型
御庭で催事が行われている様子の模型

正殿前は御庭(うなー)と呼ばれる広場で、年間を通じて様々な儀式が行われた場所です。

御庭には磚(せん)というタイル状の敷き瓦が敷かれており、色違いの列は、儀式の際に諸官が位の順に立ち並ぶ目印の役割をもっていたそうです。中央の道を「浮道(うきみち)」といい、国王や中国皇帝の使者等、限られた人だけが通ることを許されました。

首里城は、南殿⇒正殿⇒北殿の順で見学します。正殿には御差床(うさすか)と呼ばれる玉座などがあり、煌びやかな琉球王国の文化が楽しめます。
御差床1階 御差床2階
御差床1階と御差床2階

1階の御差床の奥に国王専用の階段(おちょくい)があります。国王はその階段を使って2階から御差床に出御するそうです。とても絢爛豪華な意匠で、琉球文化の極みといった印象を受けましたねー。

首里城の地図

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