泡盛が眠る鍾乳洞、金武宮(金武観音寺・金武鍾乳洞)

金武宮(きんぐう)は琉球八社の一つで、金武観音寺境内にある鍾乳洞に祀られています。

この鍾乳洞は長さ270m、地下30mの大きさで、龍神信仰の発祥地として古くから人々が祈りを捧げていたそうです。神社とお寺が同居しており、その神社の社殿は龍神信仰の発祥地の鍾乳洞内にあり、なおかつ鍾乳洞の奥は、観音寺近くの蔵元「金武酒造」の泡盛の保管場所になっているという不思議な場所です。

金武観音寺入口 金武観音寺
金武観音寺

金武観音寺は、日秀上人が尚真王(1478年~1526年)の代に金武に寺社を創建し、金峰山、観音寺として弥陀、薬師、観音の三像を刻して奉安なさったのが始まりと言われています。昭和9年、450年続いた観音寺も失火によって全焼し、昭和14年、住職および村民の協力によって現在の観音寺が建立されました。また沖縄本島で唯一戦災を免れ、槙材を多く用いた沖縄の建造物を引きついだものとして高く評価されています。

この観音寺の右手に茶屋(売店)と鍾乳洞があり、茶屋で入場料を払い鍾乳洞(古酒蔵)に入ります。(入場料は大人400円、中高生300円、小学生200円)

鍾乳洞入口の看板
鍾乳洞入口の看板

急で足下の悪い階段で降ります。
急で足下の悪い階段で降ります。レールは貯蔵した泡盛を運ぶ為のものです。

階段を下って左手にある布袋様
階段を下って左手にある布袋様

社殿1
階段途中の布袋様正面にある祠

社殿2
階段下最下部にある祠(金武宮?)

茶屋で聞いてみると、地元では一番下にある祠が金武宮だと言っているようですが、この鍾乳洞全体が金武宮と考えた方がいいかもしれませんね。

鍾乳石1 鍾乳石2

洞窟内には、立派な鍾乳石がいたるところにあります。

鍾乳石1 鍾乳石2

鍾乳洞を一番下まで降り、奥へと進むと大きな棚に泡盛(古酒)が所狭しと並んでいます。白い紙のようなものは預けた人の名前とコメントが書いてあるタグです。

とても神秘的で不思議な空間でした。自分の泡盛を貯蔵できるなんてなかなかできないので、お酒好きの方はぜひ立ち寄ってみては?

茶屋 鍾乳洞貯蔵古酒「龍」
茶屋では古酒「龍」の試飲もできます。奥さんはうまいうまいと数杯飲んでました。(僕は運転手・・・(ノ_・。))

金武酒造公式サイト : http://kin-shuzo.co.jp/

金武宮(金武観音寺・金武鍾乳洞)の地図

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