久高島(くだかじま)とは

久高島が神の島と言われる所以は、琉球開闢神のアマミキヨが海の彼方のニライカナイから島の北端、カーベル岬に天降り、島の中央にあるフボー御嶽を作り、やがて対岸の斎場御嶽に渡り、その後、首里まで登って王朝を開いたという開闢神話が伝えられているからです。

その他にも、五穀が初めてもたらされた場所とされていること、琉球王朝時代から王府がこの島を尊重し、国王は毎年久高島に来て祈り、国の霊的最高位となる聞得大君もこの島で霊力を与えられてその地位についたという歴史が大きな理由だとされています。

また、古来から続く祭祀組織が今でも強く残っており、年間に数多くの祭祀がとり行われています。

特に12年に一度行われる、島で生まれ育った30歳から41歳までの女性が、祖母の霊力(セジ)を受け継ぎ、島の祭祀組織に加入する為に行う成巫式祭り、「イザイホー」が有名です。ただ、イザイホーに参加できるのは、「島出身で島の男性と嫁いだ人」というしきたりに縛られて、1978年を最後に、該当者がいないなどの理由から1990年、2002年と執り行えなかったそうです。

今回、島を巡るにあたりガイドさん(島民の方)をお願いしたのですが、外間殿よりも北側は神の領域となっており、集落は外間殿よりも南端のわずかな所に集中しているとのこと。(地図はこちらから⇒久高島マップ

外間殿(ウプグイ) 久高島宿泊交流館
外間殿(ウプグイ)と久高島宿泊交流館

久高島宿泊交流館や久高島留学センターは外間殿よりも北側に建設されていますが、本当にこれは例外で、公共施設ということで、島民のたくさんの祈りを経た後に建てられたとのことです。

久高島についての詳細は公式HPにも掲載されていますので、興味がある方はぜひご覧ください。
久高島ホームページ「神の島 久高島」

なお、久高島に観光に行く際は、ガイドを依頼する事をオススメします。(⇒久高島ガイドツアー)島の歴史、生活、祈りについての説明を受けられる事はもちろんですが、立ち入り禁止の場所や、島の風習、神事のスケジュール等を知らずに動くと島民の方々の迷惑になりますので、ガイドさんの指示に従って観光した方が楽しめると思いますよ。

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