今帰仁城跡は、琉球が北・中・南部に分かれていた三山時代の北山王の主城で、城壁の高さは3~8m、長さは1.5km にもおよび、首里城とほぼ同規模のグスクです。
城壁を有する城としては、日本最古と言われ中国や東南アジアの陶磁器が多量に発掘され、交易もあった記録も残っているそうです。
世界遺産の銘板。奥には巨大な城壁が続いています。
今帰仁グスクの正門「平郎門」と平郎門から大庭まで続く「七五三の階段」
平郎門脇のチケット売り場で入場券を買い、「七五三の階段」を登ると大庭(ウーミヤ)という場所に着きます。
看板には以下のように書かれています。
沖縄のグスクは正殿と呼ばれる主要な建物の前面に広い庭を持ち、政治・宗教が執り行われる重要な場所として利用された。大庭は北殿跡やカラウカーなど建物跡、御嶽が多く所在し、現在も祭祀が行われる重要な地区となっている。
大庭の北側は御内原(ウーチバル)という場所で、今帰仁城に仕えた女官たちの生活の場だったと伝えられています。ここからの眺望は最高です。
御内原(ウーチバル)と御内原から海を望んだ光景
大庭の東側にある一段高くなった場所が主郭です。城内で最も中心的な建物があったとされる場所で、現在は火之神の祠が設置されています。
主郭と火之神の祠
主郭からさらに東側にある階段を降りたところに「志慶真門郭(しじまじょう)」があります。こちらは城主に仕えた身近な人々が住んだエリアのようです。
志慶真門郭全景と志慶真門郭から東シナ海を望んだ光景
保存状態は良く規模も大きいため、かなり見応えがあります。荘厳な城壁と豊かな自然が一体となり、本当に素敵なグスクですので、ぜひ一度訪れてみてください。
なお、今帰仁グスク内の御嶽、拝所については別の記事で紹介します。